Blog

行政書士事務所を開業しよう!開業に必要な手続きの流れ

実際に行政書士事務所を開業してみてわかった、行政書士事務所開業に必要な手続きの流れをまとめました。

開業に必要な手続きの流れ

  1. 事務所を探す
  2. 事務所を借りる
  3. 登録に必要なものを揃える(机、椅子、PC、プリンタ、書庫、名刺など)
  4. 各種契約をする(電話開通、FAXなど)
  5. 登録申請書類を準備する
  6. 事務所調査
  7. 職印を作る
  8. 登録完了

1.事務所を探す

まずは事務所を決めなければいけません。自宅で開業で開業する場合、コストが抑えられるという大きな利点があります。一方、中心地から離れている場合、お客様が集まりにくいというデメリットもあります。事務所を借りる場合は、コストはかかりますが、独立した事務所という信頼を手に入れることができます。私の場合は、立地や人とのつながりができることを考えてシェアオフィスを選択しました。どの形態を選んでも良いと思いますが、自分のやってみたい業務と事務所の場所の相性も考えて選ぶのが良いと思います。

 

2.登録申請日を確認してから事務所を借りる

登録するには事前に事務所を借りる必要があるため、登録申請前から賃料が発生するという点に注意が必要です。行政書士会では毎月審査の日程が決まっていて、それを逃すと次の月の審査会まで待たなければいけなくなります。申請日が1日遅かったために、無駄に賃料が発生してしまうという事態にもなりかねませんので、事前に都道府県の行政書士会に連絡し、登録申請日と審査の日程を確認しておくことをお勧めします。

 

3.登録に必要なものを揃える

登録申請日までに、登録に必要なものを揃えましょう。私の所属する兵庫県行政書士会では、次のものが登録に必要な要件でした。

  • 椅子
  • プリンタ
  • 電話(携帯電話でも可)
  • 鍵付きの書庫
  • 応接スペース
  • 独立した個室

所属する書士会によって多少異なる場合もありますので、こちらも事前に確認が必要です。また、少しずつ人と会う機会も増えてきますので、名刺は早めに作っておきましょう。

 

4.各種契約をする

登録に必要なものを揃えたら、次は電話・インターネット回線やFAXなどの契約をします。FAXはあまり使用する機会がないですが、行政とのやりとりでは意外と必要な場面も出てきます。最近ではe-FAXというサービスもあり、インターネット回線でFAXデータをやり取りできます。e-FAXは、ペーパーレス化でコストを削減できる、出先でFAXが送受信できるなど、外出が多い個人事業主には嬉しい様々なメリットがあります。FAXは絶対的な要件ではないので、私の事務所では使用頻度とコスト面を考えて今のところFAXはありませんが、将来的にはe-FAXの利用を検討しています。

e Faxについて

 

5.登録申請書類を準備する

登録申請書類で入力が必要なものは都道府県の書士会のホームページからダウンロードできます。例として、兵庫県行政書士会のサイトを載せておきます。

兵庫県行政書士会登録ガイド

その他の書類に関しては、下記の場所で入手できます。

・住民票 → 住んでいる市区町村(区役所など)

必ずマイナンバーの記載のないものを取得してください。マイナンバーが記載されていると保管や管理が大変なので、実際の業務でもこのように記載されていることは多いです。

・戸籍抄本、本籍地の市区町村長が発行する身分証明書 → 本籍地の市区町村(市役所や区役所)

郵便で請求する場合は手数料を定額小為替(郵便局で購入可能)で同封する市区町村が多いですので、事前にホームページで取得方法を確認しましょう。

・成年被後見人、被保佐人としての登記されていないことの証明書 → 法務局

登記さてていないことの証明書は、日常生活では聞きなれない書類ですが、業務によっては取得することが出てくるかもしれませんので、この機会に覚えておくとよいと思います。

 

6.事務所調査

書類申請後、1週間ほどで事務所調査の方が事務所にいらっしゃいます。事務所調査に合わせて法律の本を揃えるなど見栄えをよくしなくてはと考える方もいるようですが、申請の内容と相違がないかをチェックされるだけなので、要件さえ満たしていれば特に何か言われることはないと思います。事務所調査についても書士会によって異なるようです。

 

7.職印を作る

行政書士の登録申請書を提出する際に、書士会から職印についての説明があります。職印のサイズは書士会ごとに規格が決まっています。登録申請前に発注してしまい、あとからサイズが違ったということにならないよう、必ず書士会からの説明を聞いてから購入しましょう。

 

8.登録完了

申請書類の提出から登録完了まで、最短でも1か月半~2ヶ月程はかかります。この期間も想定したうえで開業の準備を始めるといいと思います。また、登録完了月の下旬に新人研修会があります。新人研修会では、行政書士としての心得を学びます。行政書士証書や行政書士のバッジをもらえるのもこの新人研修会です。事務所の入り口に掲げる表札もこのタイミングで用意しましょう。何かと忙しい時期ですが開業後1ヶ月以内に税務署へ開業届を提出するのもお忘れなく。

 

 

登録までに困ったこと・予想外だったこと

大型の家具をそろえるには時間がかかる

登録までに予想をしていなくて困ったのが、書庫などの大型の家具を揃えるのに思ったより時間を要したことです。鍵付き書庫をネットで注文したのですが、すぐには在庫がなく到着まで10日程度かかるサイトが多いということを知らなかったことが要因でした。そのため、気に入ったデザインのものがあっても購入をあきらめるしかないという事態が発生しました。申請日を先に決めてしまっていたので、準備にかける時間は限られていました。到着までに10日もかかっては申請日に間に合いません。なんとか似たようなデザインのものを探して間に合いましたが、おそらくネットの店舗は在庫を持たずメーカー直送のところが多いと思いますので、急ぎの方は注意が必要です。また、組み立て式の場合は組み立てにかかる時間も念頭に入れておいた方がよさそうです。

カーテン・エアコンの設置費用

個室には大きな窓があるので、カーテンの設置に係る費用も必要です。カーテン代だけではなく、物件によってはカーテンレールを取り付ける工事費が必要になることもあります。窓のある物件を借りるときには、その点も注意しておきましょう。また、エアコンの設置は早めにしておくことをお勧めします。私の場合、「寒くなったら買おう」と思い後回しにしていましたが、12月に入り急激に寒くなり急きょ探すことになりました。急いで電器屋さんに駆け込むと、幸い最後の1台が残っていたので助かりました。しかし、年末ということで業者さんの予定も立て込んでおりなかなか工事の予約が取れず、やっと設置が完了したのは1月半ばでした。エアコンの設置は費用がかかるけれど、計画的に準備しておきましょう。

 

開業時は誰もが初心者

行政書士として開業される方は、これまで会社勤めされていた方、専業主婦だった方など、自分で事務所を開業するのは初めてという方が多いと思います。新しいことを始める時には、業務の不安、お金の不安、孤独感、様々な不安がつきものです。そんな時、私は「どんなに成功している人でも、最初は誰もが初心者だったはず」と考えるようにしています。私が経験した開業時の手続きの流れをお伝えすることで、少しでもお役に立てればうれしいです。

 

ページ上部へ戻る